マレーシアの賃貸・コンドミニアム選びで後悔しないためにやったこと【体験談】

マレーシアの賃貸・コンドミニアム選びで後悔しないためにやったことのイメージ マレーシア
こんにちは、かずなみファミリーです。 今回は、マレーシアで実際に部屋探しをしてわかった「現地ならではの落とし穴」についてお話しします。 内覧でチェックすべきポイントから、契約書で見落とすと後悔する解約条件、住んでみて初めて気づいた設備トラブルまで、わが家の実体験を具体的にまとめました。 これから子連れでマレーシア移住・部屋探しを考えている方の参考になれば嬉しいです。

マレーシアの物件探しで実際に重視したポイント

物件探しを始めるとき、まず何を基準にするか迷う方は多いと思います。 わが家が最優先にしたのは、保育園とスーパーが近いこと、そしてそこまでの道が子連れで毎日通える道かどうかでした。 「物件単体」ではなく「生活圏全体」で見ることが、後悔しない部屋探しのいちばんのコツだと感じています。 家賃と初期費用のバランスも、もちろん大事な判断材料です。 そしてもうひとつ欠かせないのが、最寄り駅からのアクセスです。 特にLRTやMRTなど、電車の駅から歩ける範囲のエリアは、車がなくても移動しやすく、買い物や休日のおでかけが楽になります。 一方で、住んでみて「思ったより優先度は低かった」と感じたのが共用施設です。 プールやキッズルーム、ジムが付いている物件は多く、資料で見るととても魅力的に映ります。 ただ、わが家が今も使っているのはジムくらいです。 プレイグラウンドもありますが、日当たりのいい場所にあるので昼間は暑すぎて、肌が焼けてしまってとても遊べません。 休日は、涼しくて遊び場も食事もそろっているモールに行くほうが、結局は家族みんな楽しく過ごせています。 共用施設は「あれば嬉しいおまけ」くらいに考えて、優先順位は生活動線のほうに置くのがおすすめです。 物件探しのサイトは、iPropertyやPropertyGuruといった現地の不動産ポータルを使うのが一般的です。 エリア・家賃・間取りで絞り込んでから、気になる物件をいくつか内覧予約するという流れがスムーズです。 そして、そのエリアを絞り込む段階でいちばん効いてくるのが、次にお話しする保育園までの道のりです。
かず
かず

物件の写真を見ていると、つい目移りしてしまいますよね。 でも暮らしてみると、毎日向き合うことになるのは施設ではなく、玄関を出てからの道のりでした。

子連れの部屋探しは「保育園までの道」で決まる

ここからは、わが家が最優先にした「保育園までの道」について、もう少し詳しくお話しします。 ここは、日本の感覚のままだといちばん読み違えやすいところでもあります。 日本だと、保育園の送り迎えは自転車が当たり前ですよね。 前と後ろに子ども用の椅子を付けた、いわゆるママチャリです。 その感覚のまま物件情報を見ると、「保育園まで徒歩15分か。自転車を買えば5分だし大丈夫だな」と考えてしまいます。 ところが、マレーシアにはママチャリという文化がありません。 それどころか、生活で自転車を使う文化がありません。 子ども用の座席を付けた自転車に禁止マークが重なったイラスト 自転車屋さんは存在しますが、売っているのはスポーツ用やレジャー用です。 道路は完全に車を前提に作られていて、自転車レーンはまず見かけませんし、歩道も途切れていたり段差が大きかったりします。 そこに炎天下とスコールが加わるので、自転車は移動手段の候補から外して考えたほうがいいです。

注意点:マレーシアでの現実的な移動手段は、徒歩・車・Grab(配車アプリ)・バス・電車です。自転車は計算に入れないでください。

そして見落としやすいのが、送り迎えの回数です。 スーパーに行くのは週1回くらいですが、保育園は週5日あります。 往復で考えれば、週に10回その道を通ることになります。 だからこそ、距離だけでなく「毎日の安全性」で判断する必要があります。 マレーシアは信号や歩道橋がかなり少なく、すぐ近くに見える場所でも、徒歩で行くには道路を横断しなければならないことが多いです。 徒歩5分の距離でも、車の走る道を子連れで毎日横断するというのは論外だと考えています。 わが家も、保育園までの距離と安全性を最優先にしてコンドミニアムを選びました。 物件を見るときは、次の点を実際に歩いて確かめることをおすすめします。
  • 保育園まで、道路を横断せずに行けるか
  • 歩道が途中で途切れていないか、ベビーカーが通れる幅と段差か
  • 横断が必要な場合、信号や歩道橋があるか
  • 雨の日でも歩けるか(屋根のある区間がどれくらいあるか)
  • 車やGrabで送る場合、乗り降りしやすいエントランスか

「車を買えばいい」が最初からは使えない理由

ローカルの人たちは、送り迎えも買い物も車が当たり前です。 そのため「結局は車を買えば解決する」と考えたくなりますが、移住してすぐの外国人にとっては、これがかなりのハードルになります。 この国でやっていけるという確信が持てるまで、わが家でも半年以上かかりました。 その見通しが立たないうちに車を買うのは、正直おすすめできません。 国際運転免許証の有効期間の制限を前に考え込む様子のイラスト もうひとつ、運転できる期間にも制限があります。 ここは誤解している方がとても多いところです。 日本側のルールでは、国際運転免許証の有効期間は「発行から1年間」です。 そのため、「1年ごとに日本で取り直せば、ずっと運転できる」と理解している方が少なくありません。 実際、そう思い込んだまま人に教えている方も見かけます。 でも国際運転免許証は、発行する国のルールだけでなく、運転する国のルールにも従う必要があります。 在マレーシア日本国大使館の案内には、2026年6月にマレーシア道路交通局(JPJ)から受けた説明として、次のように書かれています。

「長期滞在許可証保持者については『日本で新しい国際運転免許証を取得しても、最初の入国から12ヶ月を超えてマレーシアで運転を続けることはできない』」

「将来的に12ヶ月を超える滞在が見込まれる方でも、最初に入国してから12ヶ月以内は、国際運転免許証での運転ができますが、その後たとえ新しい国際免許を取得しても、最初の入国から12ヶ月を超えて運転することはできません。」

出典:在マレーシア日本国大使館「マレーシアにおける外国運転免許証の切り替え停止(続報3)」 https://www.my.emb-japan.go.jp/files/101066162.pdf
ここで大切なのは、この説明が「長期滞在許可証保持者」、つまりビザを取ってマレーシアで暮らす人に向けたものだという点です。 観光で短期間訪れている間の運転は、この説明の対象ではありません。 一方で、ビザを取って暮らす人にとっては、起点は「免許証の発行日」ではなく「最初の入国」です。 つまり、日本で国際免許を毎年取り直して乗り続ける、という使い方はできないということです。 では1年を過ぎたらどうするか。 以前は日本の免許証からマレーシアの免許証への切り替えができましたが、2025年5月19日以降、外国免許からの切り替えは原則として停止されました(外交団やMM2H参加者などは例外とされています)。これも上記の大使館の案内に記載されています。 残る道は、マレーシアの教習所に通って正式に免許を取るか、ASEAN加盟国の免許証を持っていることです。 日本人だからといって、試験が免除されるような特別な扱いはありません。 ただ、教習所に通うとなると言語の壁があります。 英語で教えてくれる教官を見つけるのは簡単ではないという話も聞きます。 英語に不安がある方ほど、「1年経ったら免許を取ればいい」と気軽には考えられないところだと思います。

注意点:免許やビザの制度は変更が多い分野です。最新の条件は必ずJPJ(陸運局)の公式案内や専門家にご確認ください。

つまり、移住して最初の1年前後は「車なしで暮らせる場所かどうか」が前提条件になります。 そう考えると、部屋探しで見るべきものは自然と決まってきます。 保育園までの道、無理なく歩ける距離の買い物先、そしてGrabやバス、電車が使いやすい立地です。

内覧で必ずチェックしたいポイント

エリアと立地の見方が決まったら、次は物件そのものです。 物件の内覧は、写真や間取り図だけでは絶対にわからないことを確認する大事な機会です。 わが家が実際にチェックしているポイントは、次のとおりです。
  • 蛇口をひねって水圧を確認する
  • シンク下の戸を開けて、黒いツブツブ(ゴキブリの糞)がないか確認する
  • 窓を開けて異臭がしないか確認する
  • エアコンの下や周辺に水漏れ跡がないか確認する
  • 冷蔵庫や洗濯機の仕様・状態を確認する
  • コンロがIHかヒーターかを確認する
  • バスルームの排水口から下水のにおいがしないか確認する
  • 部屋が朝日側か西日側かを確認する
特に見落とされがちなのが、朝日側か西日側かという向きの違いです。 西日側の部屋は午後から18時ごろまで日が当たり続け、外壁そのものが熱を持ってしまいます。 そのため夜になっても、外より部屋の中のほうが暑いということが起こります。 わが家としては、朝日側の部屋をおすすめしています。 内覧に行くときは、手ぶらではなく、いくつか道具を持っていくと確認がぐっと楽になります。
  • メジャー(家具のサイズを測るため)
  • 方角がわかるアプリ(朝日・西日の確認用)
こうした小さな準備が、内覧時の見落としを減らしてくれます。
なみ
なみ

シンク下まで開けて見るなんて、最初は思いつかなかったなあ。

内覧のチェック項目は、持ち歩ける1枚のリストにまとめました

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契約で気をつけたい解約条件

ノートPCに届いたPDFの契約書とエージェントとのチャットを見て考え込むイラスト 内覧が終わって物件が決まると、次は契約書の確認です。 ここで、日本の感覚のままだと戸惑いやすい、契約までの進み方の違いに触れておきます。 日本では、不動産会社の店舗に行って、担当者の説明を聞きながら契約書に署名するイメージがあると思います。 でも、わが家が経験したマレーシアの部屋探しは、まったく違う流れでした。 違いを、表にまとめるとこうなります。
場面 日本(店舗で進めるイメージ) マレーシア(わが家の場合)
最初の窓口 不動産会社の店舗 物件サイトのiPropertyから、エージェントに連絡
会う場所 店舗 内覧する建物の前に現地集合
契約書の署名 店舗で、担当者の説明を聞きながら署名 エージェントからPDFファイルが届き、署名して返信
相手が本物かの確かめやすさ 会社に所属している人だと確認でき、ほかのスタッフの顔も見える 顔を合わせるのは内覧のときだけ。1対1のやりとりが中心なので、自分で確かめる必要がある
お店を構えている会社もあるのかもしれませんが、わが家は不動産会社の店舗を訪ねる機会が一度もありませんでした。 正直なところ、「顔を合わせるのは内覧のときだけで、あとは1対1のやりとり」という流れに、最初は不信感しかありませんでした。 「この人が詐欺師やなりすましだったらどうしよう」と、不安でしかたなかったのを覚えています。 店舗があれば、会社に所属している人だと確認できますし、ほかのスタッフの顔も見えて安心できますよね。 マレーシアではそれがない分、相手が本物のエージェントかどうかを、自分で確かめておくことが大切だと感じました。 とはいえ、確認のポイントを押さえておけば、わが家のようにオンラインのやりとりだけでも、落ち着いて契約まで進められます。 見方を変えると、店舗に足を運ぶ時間が要らないので、子連れで動くのが大変な時期には助かる面もあります。 これから部屋探しをする方に向けて、報道などで紹介されている確認のポイントをまとめます。
  • エージェントに登録番号(REN番号など)を聞き、政府機関LPPEHの公式サイトの登録簿で、名前と所属する会社が合っているか確かめる
  • 実際に物件を見る前に、お金を払わない
  • デポジットなどは、個人の銀行口座ではなく、会社名義の口座に支払う(支払ったら領収書をもらう)
  • 相場より極端に安い物件や、「人気だから急いで」と決断を急がせる話には慎重になる
注意点:登録の確認方法や制度は変わることがあります。最新の手順は、LPPEH(Lembaga Penilai, Pentaksir, Ejen Harta Tanah dan Pengurus Harta)の公式サイトでご確認ください。
参考:Utusan Malaysia「Enam tip elak ditipu ejen hartanah」(2025年7月7日)https://www.utusan.com.my/ekonomi/2025/07/enam-tip-elak-ditipu-ejen-hartanah/、StarProperty「Rental scam: Don’t be the next victim」(2026年5月14日)https://www.starproperty.my/news/rental-scam-don-t-be-the-next-victim/135382 わが家が特に大変だったのは、契約書の内容確認とオーナーとの交渉でした。 契約書は英語かマレー語で書かれていることが多く、細かい条件まで読み込む必要があります。 中でも注意したいのが、解約条件です。 マレーシアの賃貸契約では「早期解約不可」という厳しい条件がついていることがあります。 これは、契約期間の途中で退去する場合、残りの契約期間分の家賃を全額支払うという内容です。
例えば、月額10万円で2年契約をして、入居6ヶ月後に子どもの転校が決まり引っ越すことになったとします。 この場合、残りの18ヶ月分、合計180万円を支払うことになる計算です。
わが家では、こうした条件の契約書が来た場合、「退去の2ヶ月前に告知し、退去日までの賃料を支払う」という条件への変更を打診するようにしています。 今のところ、この交渉を断られたことはありません。 ただし、一度署名したあとでは条件を変更できません。 サインをする前に、不利な条件がないかをしっかり確認し、必要であれば変更を交渉することをおすすめします。 契約書の言語が英語やマレー語でわからない部分がある場合は、サインする前に信頼できる不動産エージェントや知人に確認してもらうと安心です。
かず
かず

契約書には、こちらに不利な条件がデフォルトで入っていることも珍しくありません。 サインする前に、必ず声に出して交渉してみてください。

住んでみてわかった設備トラブル

実際に住んでみると、内覧だけではわからなかった設備トラブルに気づくことがあります。 わが家の場合、特に水回りのトラブルが多く発生しました。 シンクの水が居室側に流れ落ちてきたこともありました。 洗面所やトイレのパイプから水漏れが起きたこともあります。 エアコンから水が漏れてきたことも、一度や二度ではありません。 水漏れしているエアコン こうした経験から、内覧の段階でできるだけ水漏れの痕跡を確認しておくことの大切さを実感しています。 下の写真は、実際にわが家で起きた水回りのトラブルの様子です。 マレーシアの賃貸物件で実際に起きた水漏れトラブルの様子 写真のように、気づかないうちに被害が広がっていることもあるので、早めの確認と管理会社への報告が大切です。 設備トラブルが起きたときは、できるだけ早く写真を撮って管理会社やオーナーに連絡することをおすすめします。 連絡や修理の記録を残しておくと、後々のトラブルを防ぐことにもつながります。

初期費用はどれくらいかかる?

マレーシアで部屋を借りる際の初期費用は、物件によって差がありますが、わが家の場合は家賃のおよそ3か月分前後でした。 内訳としては、セキュリティデポジットが家賃の2か月分、ユーティリティデポジットが家賃の0.5か月分、そしてアクセスカードのデポジットという構成です。
項目 目安
セキュリティデポジット 家賃の2か月分
ユーティリティデポジット 家賃の0.5か月分
アクセスカードデポジット 固定の少額
初月の家賃 1か月分
初期費用は「家賃の◯か月分」という考え方で予算を組んでおくと、物件ごとの比較がしやすくなります。
マレーシアの賃貸物件は、入居希望日の1〜2ヶ月前くらいから動き出すオーナーが多い印象です。 あまり早く探しすぎると、気に入った物件があっても「まだ契約できない」と断られてしまうこともあります。 逆にギリギリすぎると、希望のエリアで条件に合う物件が見つからないこともあります。 子連れでの移住の場合は、保育園や学校の入園・入学時期から逆算してスケジュールを組むのがおすすめです。 マレーシア移住・子連れ移住を検討している方は、物件探しと合わせて保育園探しのスケジュールも早めに確認しておくと安心です。 初期費用の支払いは現地口座への銀行振込を求められることが多く、事前にある程度まとまった資金を用意しておく必要があります。 何度か内覧を重ねるうちに、エリアごとの相場や物件の違いが自然とわかるようになってきます。 焦って1件目で即決するのではなく、できれば3〜5件は内覧してから比較検討することをおすすめします。 マレーシア移住や子連れ移住を検討している方にとって、住まい選びは生活の満足度を大きく左右する部分です。 今回ご紹介したチェックポイントが、少しでも部屋探しの参考になれば嬉しいです。

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かず
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追伸:部屋探しは大変なことも多いですが、生活の土台になる大事な部分です。 焦らず、たくさん内覧して比較することをおすすめします。

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